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<有島武郎プロジェクトとは―>
 有島武郎の文学世界を舞台として立ち上げることで、有島の哲学世界を巡ろうという企画です。有島武郎は多くの苦悩や葛藤に苛まれながら、降りかかる問題を投げ出すことなく背負い、解決しようと挑み続けた人でした。そうした彼の態度から醸成された哲学は現代にも通じる力があると確信しています。

<有島武郎とは―>
 1878年、旧薩摩藩郷士で大蔵官僚・実業家の有島武の長男として生まれる。母校 東北帝大農科大学で教鞭を執るかたわら、1910年「白樺」に参加。1917年発表の『死と其前後』を皮切りに本格的な創作生活に入る。1922年、有島農場を開放。翌1923年、中央公論社の記者 波多野秋子と軽井沢の別荘浄月庵にて情死。
 主な著作は『カインの末裔』『或る女』『生れ出づる悩み』など。

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