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有島武郎プロジェクト Vol.2
奇跡の咀

【決】表C目大.png

日没から夜明けに向かっていく

夜は短く 日は長い 

太陽が昇ることは希望だろうか

  

見つめていた日は沈み 

一筋の光に誘われて進んできた

それから永いときが過ぎ

果たして夜は明けたのか

Introduction

およそ50年前、海賊の侵攻を恐れ、町の守り本尊である聖像が、険しい山の頂上へと運び出された。ジャンとピエールは、聖像の不在により神の加護にあぶれ、障害を持って生まれたが、自らの障害を売りにした詐術で町の人々から金品を詐取し、贅沢な暮らしを送っている。そんな中、秘密裏に聖像を町に戻す計画が進行していて…。

 

『奇跡の咀』は、Vol.1で取り上げた『死と其前後』と同年の1917年に発表された戯曲です。利己的な登場人物たちの顛末をとおして、有島が理想とする聖フランシスの姿勢〈非所有〉から乖離したキリスト教、労働者が搾取される構造を容認する資本主義社会への批判と共産主義社会の到来に寄せた希望が描かれます。それから100年余りが経過した現代で、当時有島が見た世の中と理想はどのように映るでしょうか。100年以上の歴史を持ち、日本と西洋の文化が入り混じる海老原商店を舞台に、『奇跡の咀』をとおして、今わたしたちがどこにいるのかを見つめ直そうと思います。
※作中に一部、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられますが、作品の時代背景を尊重し、原文のまま上演いたします。

Cast

片山香帆 爲近敦夫 中津海華恵 宮本一文

Staff

企画・製作:ずるむけ般若 企画協力:任意NPO舞台芸術支援SANSWorks

音響:鈴木雄大 照明:西川祥平(以上、SANSWorks)  

Date

2021年

10月16日(土)13時~/16時~/19時~

10月17日(日)13時~/16時~

​※受付開始は開演の30分前、開場は開演5分前です。

10月10日更新:開場時間を15分前から5分前に変更)

Access

海老原商店

 

〒101-0041

東京都千代田区神田須田町2-13-5

JR秋葉原駅より徒歩4分

Ticket

前売りのみ 3000円

ご予約はこちら

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